2011年12月3日土曜日

マラソンは力で走っても速くなれない

フルマラソンの大会の最中に思うことは多々あるのですが、一番強く心の中で繰り返されるのは「足いってえ!」というむちゃくちゃ後ろ向きな思いだったりします。
これは僕の脚力が足りないのが原因なんですけど、湘南マラソンから1ヶ月トレーニングして思ったことは、

マラソンは力で走っても速くなれない

ということです。

「腕を振るというより肘を引く」「背筋を伸ばす」「股関節から足を運ぶ」
これらはどれも速くなるために必要なメソッドなんだけど、力んで意識すると逆効果になる。

例えば姿勢を良くすることを意識し過ぎて、上半身を力で押さえて姿勢を良くしたとします。
けど、それでは固いフォームで腕が触れなくなったり痛くなったりします。
1つの部位だけに力みを入れて集中し動きがぎくしゃくして、全体のバランスが悪くなってしまうのは効率がいい走りとは言えません。

僕は過去のマラソン大会で上記の「腕を振る」みたいに1つの方法をテーマに掲げて来たんですが、1点を意識し過ぎていたんだと思います。
というのも、20キロぐらいまでしか自分の納得できる走りができないんだもん(笑)

ハーフは90分でゴールできるのに、フルだと3時間30分をオーバーしてしまうのは脚力が足りない以上にハーフまで意識し過ぎたことの無茶が体にダメージを与えて失速しているからだと思います。
ハーフ2時間の人がフルを4時間で走っていたのを知って驚いたもん。
こういうイーブンペースができる人の方がハーフ以上の長距離には向いているんだと思います。


脱力すると走れないのですが、それほどでなくても「自然体」で走れるようになることが課題です。
別の言葉で言うと「仕組みで(うまく)走る」ということが課題。

「肩甲骨を寄せると足が自然に前に出る」そういう仕組みを上手く利用して楽に走れるようになること。
その時のテーマが腕振りだとしても、ギュンギュン腕を振ったりしないこと、続かないんだから(笑)

体の部位にソロをやらせるのではなく、体全体を共鳴させてオーケストラのように走ること。
それが一番燃費が良いと思う。
力でねじ伏せられるのはハーフまで、ハーフにしろ力まないで仕組みで走った方がたぶん速いし。

そんなわけで、力まないで走るべくランを色々と組み替えている最近なのです。

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