2012年4月18日水曜日

未来授業 斎藤孝

ポッドキャストで聞いた斉藤孝さんの講演会。

3.11後 「自信」が大事。= 自己肯定力

自信の「ある」「なし」どちらかに拍手
自信なくても拍手が大きい人はいい
拍手している自信あるのに拍手が弱い人もいる

現代人は心が肥大しすぎている
心、身体、精神のバランスが大事
身体が減ると心の比重が大きくなってしまう。心だけだと考えが堂々巡りになってしまう。ちょっとしたことに傷つきやすくなってしまう。

何も身体を使わずに習慣(会社に行く、身体が使う、帰宅して酒を飲む)もなくひたすら心だけ見つめていると、おかしくなって来る。
精神も小さくなって来て、心が広くなって来ている印象

心:個人的なもの、人と自分で違う
精神:個人のものではない、例)武士道、キリスト教

痛い、気持ちいい、ためになる → 心
心を超えているのが精神

精神:仲間と共有され長年もつもの、文化とか伝統
マザーテレサにキリスト教の精神が引き継がれていなければ、マザーテレサではない
精神の持ち方に自信のありかがある自分の心だけで自信をもつのは難しい
自分一人の内部に自信を持つのは難しい
よほどの機能を証明しないといけない
機能の証明は物凄くある人でも難しい

自分の体に流れている、文化とか伝統をリスペクトする必要がある
自分は大した人間ではない、しかし武士道は大したものだ

自分は駅伝のレギュラーにはなれなかったけれども、タスキをつなぐという素晴らしい精神に向かって練習している
自分じゃないけど自信が持てるもの
自分の内部ではなくて、自分に流れている文化とか伝統が自信を与えてくれる

人間という存在が自分だけで存在していると思うと苦しく感じる
自分の心の中にグレートな他者を住まわせることができるかでその人の安心感が変わってくる


憧れを夢に見るようになって一人前。
たったひとりを信奉する→その人が変な人だとヤバイ
リスク管理として3本柱、4本柱
斎藤さんは100本柱

その人にとっては自分が日本で一番わかっている
おじさん、ぐらいの感覚に捉える
僕がわからなければ誰もわからないよ、おじさん

自分の中に100人の見方がいると、少々のことでは崩れにくくなる
それが読書のありがたみ

本を読まない人はよく自分を支えられるな、と思う
友達同士で会話しているだけでよく持っているな、と思う
友達同士だけだと支え合うには弱い、お互い人生の経験値が足りているとは言えないから

読書を通じてどれだけ心の中に偉大なる他者を住まわせることができるかが自身の現れになる
自分の中に偉大な他者が言葉と共に20秒でプレゼンできるか
本を全部読んで全く引用ができないより、2割読んで引用できた方が良いと思っている

いつも自分に引っかかるものを探していて、引っかかったものが自分とこのように関係していますと言えるようにする。

自分がどれくらいの時間でどれぐらいのことを話せるかに敏感になる
ストップウォッチでチェックする。

15秒の中で名言いれて自分の考えも入れて着地する
練習次第で上手くなる
ストップウォッチで時間を区切ることが重要

15秒単位で考えられるようになると、1分間が濃くなる
普通の人は1分単位でしか話せない
全員がストップウォッチを持って15秒で話すようにすれば、ダラダラ会議は無くなる

発言するというのはボールを持つということ、持ち続けてはいけない
ものすごい早い速度で正確にボールを回す訓練
ボールが失われる=文脈が失われる



相手に向かう時の身体

意識の量が多い → 自信になる
なれない事を上手にするには、意識の量を増やす訓練が必要

瞬間的にメモをする、たとえピンとこなくても
瞬間的にメモをする練習をする

考えてください、と言われたら箇条書きでメモをする
常に手で考えるようにする

前置きはいい
15秒しかないのにそんなものはいらない
勉強する暇がないというやつは時間があっても勉強しない

本当に大切なものは見えない

防災は友達作りから


15秒で話すとお得感
意味の含有率が高い
15秒の割には詰まっている
単位時間あたりの意味の量を増やす
本は素晴らしい→意味だけで成り立っているから

15秒→30秒→1分と意味の含有率を高くする

今日の帰りにストップウォッチを買ってください
→せいぜい2割しか買わない、残りの8割は何を言っても無駄

自分ばなしばかりではなくて、他人に有利な言葉を出しておく
引用できる言葉を増やしていく

力の足りないものは倒れる
あなたは倒れてもいないのに無理と言っている

今、汝は画れり(かぎれり) : お前、自分で限界作ってんじゃん
めんどくさいなあ、と思う時に浮かんできて効果を発揮する

引用力→心をインスパイアしてくれる、それを手帳に書いていく
カッコいいなと思ったらすぐにメモをする

1日に2つ3つ見つけられないなら、そんな生活は見直せ
引用ノートを持つだけで他との出会い方が変わる
ヒントやインスピレーションがすべてに満ちていると思えるようになる

自分自身をプランテーションでなく森にしていく
プランテーション:単一の植物のみ育てる
単一種が負けたら終わり、弱い
森:種類の分からないものまでいる熱帯雨林のイメージ

自分の基準しか持たない人は他の人に非寛容になる
自分の基準を押し付ける
森:いろんな生き方に理解ができるし、寛容になれる

日本が非寛容になっていくのが心配
多様性に対する理解力を増していこう


音読を何回もすると、その人の精神が自分の中に入ってくる
→それが「身についたもの」



頭がちょっといいよりは、体が動く人間の方が良いと思っている
体力とか向かう気持ちとか、なり切る気持ち、仕事でも身体が大事

何か始める時は10秒くらい軽くジャンプしてから始めるように
肩甲骨を回してから始めるように
そうしてから人と会うとテンションが上がる

テンションの低い若い人と話すほど微妙なことはない
経験ない上にテンションも低いのかよ!

目を見る、微笑む、相槌を打つ、が基本
リアクションすることにより、相手が自分との距離が縮んだと考えてくれる
ズバッと言葉を出す

正義が精神、挫けるのは心
言葉が技になっているか?
暗唱文化自体が失われたと感じている
何となく知っているではなく、身体の中に持っているのが大事
→ここまでいくと、自分を助けてくれる技になる

量がたまると質的な変化が起きる
1回読んだだけでは自分の外側にある文章
3回でも外側
40回→なんか内側?
100回→何か来る
量質転換、これが技

学校教育は技が足りていない
書く、しゃべる、議論する、すべて技
自分の技(深さ、レベルではなく自然にできること)
何かしら技を持っている人が人を助けることができる

瞬間的にクリエイティブになる練習をする
アイディアだけを出し続ける
相手とハイタッチ
アイデアを言いまくる
アイデア出たら拍手、盛り上がったらハイタッチ


「新しいアイデアが生まれる」→クリエイティブということ
誰かと話しているからそうなる
それをどこでもやる
どんなくだらないことでも、アイデアを出すことを楽しむ

アイデアが現実を変える
アイデアを出せることがとても大切な行動力

2、3人が集まったらブレストする習慣を
自分がその起点となるように、誰かを待つんじゃなくて自分の
周りがみんなそうなるように、自分が発火点となるように
自分のいく場所はどんな少人数でもクリエイティブでしかない人生を歩む

3〜4人をクリエイティブにできないのは、「自分」に力が足りないから
と考えるように
周りの奴らがつまんない奴らだ、じゃなくて自分に力が足りないと思うこと
そこにリーダーシップが生まれる

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