2012年1月9日月曜日

10年前に成人した自分にアドバイスしたいこと

新成人は「日本の将来に不安」だそうである。


現在の日本では「日本はこれからどうなるか?」と言われて、明るい意見を言う人は少数だろう。
ここ毎年成人式では不安げな回答しか見られないように思うが、根拠はないにしろ「自分たちの世代が変える」なんて意見が出てきたのは歓迎すべきなのかも知れない。
しかしまあこの意見は「ボケ」みたいなもので、たぶん日本はこのままダメになっていくだろう。
生まれた時から先送りした負債を背負わされているとか基本的な事実を認識した上で、この国を変えようというモチベーションを持つ新成人はどれくらいいるのだろうか。
これからの時代は海外に行かずに国内に留まる方がスリルと不安を味わえるのかも知れない。


僕は「国のために」っていう思考をほとんどしない人間なのだが、歯を食いしばってまで日本国を成長させようという人たちのモチベーションはなんなのだろうか?
もしかすると世代的に良い思いをしていないと、そういったモチベーションって湧いてこないのではないか?


日本国の発展で良い思いを享受した記憶もなければ、先送りした借金だけはしっかりと背負わされている。
生きていくにも消費税とか税金は増えるし、年金も払うだけ払って受け取れるかは不確かだ。
偏差値の高い奴らに国家運営をアウトソースしたら、「少子高齢化」なんて分かり切った人口動態の変化にも対応できていない強固な社会構造だけが残ってしまった。
今回も「税と社会保障の一体改革」なんていいつつ増税だけが成果として残るだろう。
世代間の格差が酷すぎる状態で割を思いっきり食わされた若者が、将来に「1人で1人の高齢者を支える」なんて美談やるわけないと思う。


僕が約10年前20歳の時にアドバイスされたい言葉があるとすればひとつ。

上の世代から引き継いだものに縛られるな

ということかな。

現在の社会に引き継がれた思考とか思い込みとか制度って、もはや上手くいっていないことが多い。
そんなの踏襲する必要ない。無視して良いよ。
間違っても「政府が何かしてくれる」なんて思わない方が良い、こちらの負担になること以外はしてくれない。
「自己責任論者」とかレッテル貼られるかもしれないけど、 こんな時代に制度とか他者に期待できるような要素ってないよね。
僕みたいな人が増えていくと遠からず色々な制度が破綻してしまうと思うけど、そのことに対して無責任で全然構わないと思う。「義務」とか「権利」とか協力しなくていいと思いますよ、こちらのコミットは反古にされるだろうし。

今日は海外の方(日本在住)と話をする機会があったのだが、日本の制度とか文化とかの構造に全く無頓着で凄く自由で良いなあ、と思った。
悲壮感とか全くなく、清々しいまでのアウトサイダーっぷりが強烈な印象を残してくれた。出身国にも愛着あるようには思えないが、この国にも特に愛着なく一時滞在なだけなんだと思う。
新成人が目指すべきは「日本出身で20年間日本で生きていながらこれぐらいの境地になること」、かな‥。




なーんてね。
上記みたいに「日本メンド→関わりたくねー」的な思考で過ごす日常がどんどん増えてきている最近であります。