2011年12月31日土曜日

「周囲の多くを巻き込んでしまってやらなければヤバい目標」を破る技術は民主党が教えてくれる

今年もあと22時間ほどとなりました。
年末っていうのは気分を新たにするのに適した時期で、今年を振り返りながら来年のあるべき姿を想像して目標を立てられる方もいるのではないでしょうか。

私は1月の初めに立てた目標など達成したかどうか以前に、内容すら覚えていないです。
記録すらしていないので達成したかの確認以前というレベル。これでは完全に想像の世界で遊んだだけですね。

幸いなことに私みたいな個人が目標を達成できなくても損する人ってまずいないです。最大でも私が自分に自信を持てなくなるぐらい。

長年数々の目標を達成してこなかった人間として自信を持って言えるのですが、目標を達成するには状況設定が大事ですね。
年末にくつろぎつつ夢想しているような状況での「思いつき」はただの夢見事に終わる可能性が高いです。

「自分だけではなく周囲を巻き込むこと」とそれが故に「やらないとヤバい」

という切迫した状況から設定された目標ならば達成確率が非常に高いと思います。
目標というと何もないところから内発的動機で発生するものというイメージがありますが、それだと実現確率は低いと思うのです。「できたらいいなあ」レベルの意識では目標を達成することって困難。

そもそも現状で楽に過ごしていて達成できるならば、それは「目標」として設定されはしないので、「目標」って言う時点で普段の生活以上の負荷がかかるのは当然です。その負荷を自分の意志だけでかけ続けられる人って極小だと思います。短期間なら意思の力も発揮できるでしょうけど。

寝ても覚めても課題が常に頭のどこかでちらついている状態、そうでもしなきゃ人間は行動しない。意思はみんな弱いです。課題を強要されることと緊張した関係がなければ、棚に上げて楽しいこと、楽な方向に逃げてしまいます。

そう考えてみると、「達成された目標」とは
周囲の状況とは無関係に理想を掲げて内発的動機で作り出し万難を排して勝ち取ったもの
よりは
巻き込んでしまった周囲からケツを叩かれて実現されたもの
の方が多いんじゃないだろうか、と思います。
「目標」というと自発的に生み出すものという印象がありますが、周囲からの圧力の設定なしには達成し得ない結構後ろ向きな姿が真実である気がします。


と、目標達成に必要なこととして状況を設定することを考えました。
普段ならば、この結論でまとめるところなのですが、今年は「民主党」という素晴らしい材料提示により一歩先に思考を進めることができます。

目標達成がしやすい「追い込まれた状況」に加えて、個人にとして

やらない責任を強く感じる

という資質があると目標達成できる確率が更に上がります。(これは「やらないとヤバい」の前提条件でもあるのですが)

先に「周囲を巻き込むこと」が大事であると書きましたが、日本というレベルで見ると最も人を巻き込めるには「国民全体」が関係すれば良い。
その立場は国家運営である政治の立場です。

けど、現政権のマニフェストの反故ぶりをみると最もプレッシャーのかかる「国家レベル」で目標の状況設定してもどうにかこうにか理由つけて達成しないのが人間なんだな、と思います。

「そもそもマニフェストが間違っていたのでこれを守れというのはナンセンス」なんて意見を読売の社説が書いていて思わず笑ってしまいました。
状況が異なるというのは分かりますが「同じ状態が続くこと」は実験室の環境じゃない限り無理ですよね。
「生きた社会である以上は変動がある」って事実は今年になって発見されたわけじゃないんだから、起草段階からしっかり考えておけよ、と。
マニフェストは有権者受けの理想論を書いた側面もあるのでしょうが、国民に支持され「ご指示を受けて公約を果たします」と言ったんだから達成に向けて踏ん張れよ。

このように状況設定で上手く追い込めても、「実行者が厚顔無恥で、自己保身と言い訳と所属変更の達人」であったりすると目標は達成できません。「やらない責任」を感じる感性がないからです。
責任を感じ過ぎても潰れますが、全くないと達成ができません。

目標達成を勢いで行い、変に支持者が出て多くの人を巻き込んでしまって責任を感じるタイプだと身を滅ぼす危険性があります。
目標を起草する段階で自身の能力と何人巻き込めるかをよく考えることが大事ですね。

逆に今の民主党を変えさせたいなら、
「やらない責任を強く感じさせる
ということが有効かもしれませんね。
その手段は「周囲」である国民からの「突き上げ」意外にないと思います。

しかし、国民が民主党をガンガン叩くと民主党の議員がどんどん離脱して「国民側」に参加して「民主党」を叩き始めて最終的には責任を果たさずに「民主党」がもぬけの殻になる気もします。
やっぱそもそも「責任を感じない」人に「感じさせる」っていうのは難しいですね。

そんなことを考えつつ、年末は小さな規模から状況設定する目標を考えたいと思います。

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