2012年2月11日土曜日

未来の世代から僕らの時代は男尊女卑と呼ばれるのだろう

どうにも改善しない女性貧困率の話

単身女性32%が「貧困」 男性は25% 20~64歳、国立研究所分析

単身で暮らす20~64歳の女性の3人に1人が「貧困状態」にあることが国立社会保障・人口問題研究所の分析で8日、分かった。生活の苦しい人の割合を示 す「相対的貧困率」が32%だった。単身の20~64歳男性は25%で、女性の苦境が際立っている。同研究所の阿部彩部長は「以前から女性が労働環境で置 かれている地位は低く、貧困状態も女性に偏る傾向がある」としている。
現在の日本は全て事足りているように思えるけど、そんなことはない、まだまだ社会的な課題は沢山ある。
問題に気づけないのは、自分の日常生活に関わらない様々な問題は意識できないからだろう。

新聞雑誌などで多少なりとも「相対的貧困率」の記事を読んでいれば、「男性より女性の方が貧困率が高い」「高齢者の方が高い」「母子家庭は高い」という事実を目にしていると思う。
ちなみに、前掲のリンク先で「相対的貧困率」が説明されているが、

相対的貧困率は国民1人当たりの可処分所得を高い順に並べ、真ん中となる人の所得額(中央値)の半分に満たない人が全体の中で占める割合を示す。10年調査では年間の可処分所得112万円未満の人が該当。

今回調査では年収112万円の人が該当したようだ。
ストックの有無により、実際の生活の苦しさなどは異なるだろうが、フローの収入だけで暮らそうと思うと単身世帯でも結構厳しいものだと思う。

節約術などもちろんあろうが、嫌だろう生涯節約術実践するのって。
「甘えている」「そもそも過去に努力をしていない」とか歯を食いしばって頑張れ、みたいな論も完全に外しているわけではないけど、当事者はわざわざ聞きたくないだろう。

この記事の中で僕がタイトル以上に気になったのは、次のくだりだ。

65歳以上の単身で暮らす女性の貧困率は47%で、やはり男性の29%よりも高かった。また、19歳以下の子どもがいる母子世帯の貧困率は48%だった。

顕著に女性が貧困率に高いことが示されている。

父子世帯の数字はないが、多分母子世帯よりは貧困率は低いのだと思われる。

この国の社会システムは完全に「男性>女性」「高年齢>若年齢」となっていることは統計調査から明らか。
社会生活においても、若年世代は緩和されているが、まだまだ「男性>女性」「高年齢>若年齢」という図式で動いている。

酷いのはこの構図をみんな自覚していても、強く変革するほど改善を望んでいないことになる。
江戸時代などの男尊女卑を見れば、現代人なら「ああ、酷いな」と思うだろう。
けど、江戸時代の人に取ってはそのことは至極当然であって、変革しようとした人は少ないし問題意識も持たれなかったろう。(過去の時代に女性が必ずしも全ての局面で劣位にいたわけではないようだが、社会的な雰囲気として強固な「男性>女性」があったという認識でいます)

けど、未来の世代から僕らの時代もそういうような、「昔は酷かったな」的なまなざしを送られることになると思う。
だって、日本におけるこの問題の改善速度ってかなり遅いんだもん。
わずかながら改善はしていると思うが、この速度が限界じゃないだろう、改善スピードはもっと上げられるはずだ。

公的サービスの充実も検討の余地があろうが、一番の問題は「男性>女性」「高年齢>若年齢」みたいな空気の存在だろう。
現状のシステムの不具合に気づく人はいるが、改善しようと行動する人は少ない。
人々は忙しく他人を思う余裕が無いからだし、自分が行動するメリットも見いだせないからだ。


僕は今、いろいろな問題についてのNPOなどの取り組みを調べているのだが、未来の段階でどこかの分野、どこかの団体に寄付や労働力を提供しようと思う。
満遍なく寄付金を散らすよりは、どこかに対象を絞って強みを活かしてコミットしたいと思う。
その分野が「相対的貧困率」になるかは分からないのだが、このような問題を考えるに毎にブログに記録していきたいように思う。
素人的な考えでも文字化しておけば、意識が深まり日常生活にアンテナが立つと思うから。

0 件のコメント:

コメントを投稿