2011年12月29日木曜日

モノが多様化した時代から人が多様化する時代 無職を楽しめるか?

こちらを読んで考えたこと。


「無職は悪」という考え方が、働く人を死に追いやる


この問題意識は僕も抱えていたものでした。

日本社会って、「新卒一括に乗れなかったら負け組」みたいな価値観を幼少時より刷り込まれているように感じます。
同時に「所属組織で人間価値が計られる」って特性もありますよね。中小企業よりは一部上場企業が良いとか。

上の2つの価値観、正直くだんねえなあ、と思います。
そんな価値観必死になって守って誰がどんな得するんでしょうね?惰性で続いているだけでしょう?
みんなが「リーマンなんてダサイ!」って思えたら直ぐに崩壊する価値観。

僕は社会人になってから3年目に嫌な職場に在籍することになって、3ヶ月見極めて潔く辞めて半年ぐらい無職していましたけど、あれほど面白い時期はなかったですね。
もちろん収入はないんですが、貯蓄はありましたしそれほど消費しなくても人生楽しめるタイプですんで金のかからないことをコツコツやって楽しんでいました。

無職時代は時間があるようでなくって、楽しんでいたらあっという間に時間が経っていた、という感覚でした。
楽しくて夢中だと時間が過ぎていきますよね、その感覚です。

けど、無職を楽しめないって人は確かに居て、周りでも継ぎ目なく働かないと不安で仕方がない、って人多いです。
まあ、所帯持ちで配偶者の収入がないって言うならそりゃ不安になるのが正常です。
子供がいれば生活費だけでも確保しないと大変でしょう。そういう人が無職時代を楽しんじゃいけないとは思います。

けど、独身なのに無職楽しめないようじゃあ人生楽しく過ごす才能が欠けていると思います。才能というか心意気とか姿勢か。たぶんそういう人は周りの人が期待する人生を演じて生きていくんだろうなあ、とか思ってしまう。

タイトルはこの間のちきりんさんの講演会の中で出てきた話。

ちきりんさんは大体こんなことを言いました

日本社会ってモノには多様性がありますよね、これは時代が進むに連れて増えてきました。
昔は「牛乳」しかなかったのが今は「低脂肪乳」「特濃4.0」「加工乳」「ビタミン入牛乳」とかいっぱい枝分かれしています。これからは人間が多様化してく時代だと思います。

僕もこういう流れになってほしいです。
この時代「多様性を認めない」って言う人は少ないと思います。
けど、実際のところ多様さを前にして受け入れることって難しいですよね。
偏見とか思い込みとかありますから、「多様は素晴らしいし認める、しかし無職は良くない」っていうダブルスタンダードになるのが多い気がします。
それとこれとは話が別、みたいな。

別じゃないですよ、無職だって選択肢の1つでしょう。

多様性を礼賛しておいて、その実自分の思考の偏りに気づけないでモノカルチャーな人って沢山います。
僕も違う分野では多いに意固地になるし、狭量な見方しかできないことがあるでしょう。
それは生活態度とか習慣で無意識の判断にまで及んでいるんだから、自分ではなかなか気づけないと思います。

無職が良い?何言ってるんだ、そんなの絶対にダメだ!

とこの記事を読んで瞬間的に思った人は、自分がかかっている労働一神教とか「家族の犠牲になっている俺カコイイ」みたいな偏った考えに陥っていて、その狭量な見方で人生の可能性を多いに狭めている可能性があるのではないかなあ、とか思います。

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